PR

はじめてイラストを依頼する人へ!イラスト有償依頼のやり方を解説します

このサイトには広告の掲載が含まれています。
スポンサーリンク

普段猫戸すずが実際に使用しているコミッション用テンプレートを掲載させていただく運びとなりました。
この記事で紹介している内容は実際に使用して依頼を行っているものをベースに同じ手順で作成したものです。
はじめて依頼するけど何を書けばいいかわからない!という方にオススメの内容となっております。

※「ほぼそのまま使えるテンプレート」のみ有料です。それ以外の部分は無料でお読みいただけます。

そもそも有償依頼とは?

「有償依頼」とは、誰かにお金を払って仕事をしてもらうことです。

今回はイラストの有償依頼、つまり仕事の内容はイラストを描いてもらうこととなります。

発注などを担当しない一般の人にとってはあまり聞きなじみのない言葉ですが、個人の方でもやっている方は一定数いらっしゃいます。

よくイラストの実績としてお見かけするものをピックアップしてみました。

  • 個人勢VTuber関係(一番多いです!)

  • 歌ってみた動画投稿用イラスト

  • 同人誌や書籍の販売用の表紙

  • ボイスドラマや同人CDのジャケット

  • TPRGの立ち絵

  • 個人観賞用

よくお見かけするのはだいたいこんなあたりです。

(note版ではここにサムネイルの紹介が入っておりますが、ブログ版では割愛しております。)

依頼を頼む手段について

依頼を受け付けている人に対し、直接依頼する・コミッションサービス(ココナラ・SKIMA・つなぐなど)を通すなどといったやり方があります。
猫戸すずは全て経験がありますが、「活動者になりたい!」では、有償依頼は必ずコミッションを通すべきという考えを持っています。
というのも、金銭が関係していることもあり、本当にトラブルが多いんです。コミッションサービスを通しておけばトラブルになった際に運営が助けてくれますので(実際に猫戸も助けてもらったことがあります)、必ず通すことをおすすめしています。特に、はじめて取引する人の場合は登録してもらってでも通した方がいいと思っています。

コミッションの商品検索は登録しなくても行えますので、まずは「ココナラ・SKIMA・つなぐ」あたりの商品を検索してどんなものがどんな価格で出品しているかを見てみてください。

実際に依頼を頼んでみる!商品購入までの流れについて

実際の依頼におけるコミッションに出品されている商品を購入するまでの流れはこんな感じです。アカウント登録までは割愛しています。

  1. 依頼したい方に「あなたから」メッセージを送ります。
  2. クリエイターさんがあなたのメッセージを確認して、金額を算出してくれます。
  3. 内容に問題なければ商品を購入します。

依頼をするに当たって最初に行うことは、依頼を受け付けている人に対して「お仕事引き受けてくれませんか?」とお願いすることです。
コミッションサービスでは、商品として販売しているケースが多いですが、まずは出品者にメッセージで連絡を取るところから始めます。
(人によっては即購入できるようになっている人もいらっしゃいます。ただ、この場合であっても一度メッセージで相談してから購入することを強くおすすめします!
このnoteでは、初回のメッセージの送り方を中心に、「商品購入までのステップ」を解説しています。

まずダメな例を紹介します

あなたの第一印象が決まる、クリエイターへの最初のコンタクト。今から書く例は、絶対にやってはいけない行為です。


はじめまして!
イラストは一枚おいくらですか?


はじめまして!
イラスト描いてください!


以上2例。これはマジでダメな例ですが、本当に送ってしまう方がそこそこいらっしゃいます。
クリエイターはたくさんの依頼を引き受けていて、お忙しい方が多いです。これを送ってしまうと印象最悪です。最悪クリエイターにブロックされて二度と引き受けてくれなくなります。一発アウトです、絶対にやめましょう。

それでは、ここから正しいメッセージの書き方を説明していきます。

メッセージを書くための準備をしましょう

コミッションアカウント登録ヨシ!依頼したい相手は見つけたし、「ご依頼受付中です」と書いてある!さあ、依頼メッセージを書くぞ!
と気合を入れて書き始める前に、準備するべきものがあります。

最初に必ず用意すべきものはこれです。

  • メモ帳・ノート系のアプリ
  • 文字数をカウントできる環境

初心者がやりがちですが、コミッションのメッセージ機能でいきなり書くのは絶対にやめてください。書く量が多いので、消えたときのショックが半端じゃないです。

なので、書き始める前に書くための環境構築をやりましょう。

メモ帳・ノートアプリ

まず、「書いたテキストを何かしらの形で保存できるもの」が必要です。普段使っているものでいいので、何かしらのメモ帳・ノート系のアプリを用意します。

スマホで作成する場合は機種によってはメモ帳やノートアプリが付属していないことがあります。機種にプリインストールされたものでもいいですし、アプリストアからインストールするものでもいいです。テキストをどこかに保存できるものを各自で用意してください。

クラウドサービスのススメ

必須ではありませんが、書いたものを保存する場所として、クラウドサービスも用意しておくとベターです。

パソコンの場合はハードディスクが壊れた!とかスマホの場合はスマホが水没してデータが飛んだ!とかがわりとあります。コミッションのメッセージはあとから見直すことも多い内容なので、万が一に備えてクラウド保存環境を用意しておきましょう。スマホで作成する場合は特に大事です。

猫戸すずが現在使っているのはMicrosoft Officeの付属ソフトのひとつ「One Note」です。(Evernoteの日本法人が解散してしまったからね……)
Officeと聞くと有料のイメージが強いですが、One Noteは無料で使用できます。Microsoftのアカウントを持っていればOne Drive(無料で使用できるクラウド)に保存することも可能です。文字数カウントはついておりませんので、文字数カウントは別に行う必要がありますが。

文字数カウント

無料部分でも出てきましたが初回メッセージは「文字数制限に引っかかる」ことが稀によくあります。
文字数カウントはメッセージを2つに分ける必要があるか?の判断に使用します。

パソコンであればWindows付属のメモ帳があれば文字数をカウントすることができます。ノート系アプリとしても使えて(パソコン本体であれば)保存もできますので、これひとつで準備が整います。
Windowsのバージョンが古いなどの理由でWindows付属のメモ帳に文字数カウントがついていないよ!という場合は以下のフリーソフトがおすすめです。

シンプルなテキスト・HTMLエディタ Crescent Eve (フリーソフト) シンプルなHTMLエディタ“Crescent Eve”を公開中。 www.kashim.com

もともとはHTMLエディタとして開発されたものですが、文字数カウント機能がついている上に動作が軽く、広告も入っていないのでオススメです。
コミッションサービス関係で作成する機会はほぼないですが、Windows付属のメモ帳で落ちるような激重ファイルを開いてもほとんど落ちません。

スマホで作成する場合など、手元のメモ帳系アプリに文字数カウント機能がついていない場合はネットにある文字数カウンターサイト(「文字数カウント」とかで検索すれば出てきます)を使用してください。

どうやって使うの?

まず用意した「メモ帳・ノートアプリ」を開き、文章の下書きをしていきます。この際、パソコン本体のハードディスクやクラウドサービスなど、どこかしらに保存しながら書いていきます。

書き終わったら文字数チェックのためカウンターにコピー&ペーストします。この際、文字数が上限に到達していないか?は必ず確認しましょう。
もし書いた文字数がコミッションサービスで一度に送信できる文字数の上限に到達している場合は、キリがいい場所で2つに分けることになります。メッセージを分ける場合は1つ目のメッセージに「文字数上限のため次のメッセージに続きます。」、2つ目のメッセージに「前のメッセージからの続きです。」などと記載しておきます。

たびたび書いているように、最初のメッセージは依頼内容が記載されていることが多く、あとから見直すことも多いです。たくさんあるメッセージの一覧から目当てのメッセージをいちいち探すのはとても面倒なので、コミッションサイトだけではなくパソコンやスマホなどに送ったメッセージを全て保存しておくことをおすすめします。

最後に書き上げた文章に書き間違いがないか・おかしな項目がないかを確認して、送信します。

コミッションのメッセージは

  1. メモ帳などで保存しながら作成する
  2. 作成が終わったら文字数をチェックしてメッセージを分ける必要がある場合は分ける
  3. 完成品を手元に保存した上でメッセージ送信画面にコピペして送信!

これが鉄則です。

依頼のためのメッセージを書くための環境構築の話はこれで終わりです。ここから実際にメッセージで書く内容についての説明に入ります。

ココナラを使う場合の注意点

実際にメッセージで書く内容の説明に入る前に、ココナラを使う場合絶対に書いてはいけないものがありますので、先に説明しておきます。
禁止行為として小さく書かれている内容で、よく知らない初心者はマジでやりがちなので……。

ココナラで依頼する場合の注意点として、過去に外部連絡が多発したためSNSアカウント(旧Twitterなど)・連絡を取ることができる外部URL(ポートフォリオサイト含む)の共有が禁止されています。
そのため、ココナラを使って依頼する場合は「ココナラ上で送信するありとあらゆるものにおいてURLとSNSアカウントは絶対に書かない」これは絶対に覚えておきましょう。
(参考として連絡先がないものを書く程度は大丈夫らしいですが、ウッカリ書いてしまってアカウント停止になっても文句は言えませんので、つべこべ言わず「何も書かない」に越したことはありません。)
イラストレーターさんから使用先のSNSアカウントを教えるようお願いされても絶対に断ってください。
SKIMAやつなぐなど他のサービスの場合はここまで厳しくはないので、URLやSNSアカウントを記載しても大丈夫です。

前書きはこのへんにして、ここから本題に入ります。

書くべき内容は大きく分けて3つ

イラストの有償依頼において、書くべき内容は大きく分けて3つです。

  1. イラストの基本的な情報
  2. イラストの内容に関する情報
  3. キャラクターデザインに関する情報

3の「キャラクターデザインに関する情報」は必要ない場合もあります。はじめて依頼をする場合は必要になるケースがほとんどですので、たいていは必要になると思っておいてください。(必要にならないケースはすでにデザインが完成されているキャラクターを依頼する場合だけです。)

ダメな例として紹介した二行説明文では、依頼を受けてほしいことだけが書かれていて実際に何をしてほしいのか?が何も書かれていないため、受け取ったほうも困惑してしまうのです。

ここから、各項目について説明していきます。

イラストの基本的な情報

まず、イラストの基本情報を書く必要があります。
お見積りを出すにあたり、イラストの内容そのものだけではなく以下のような情報が必要です。

  1. 使用用途
  2. 商用利用の有無
  3. 著作権譲渡の有無
  4. 予算
  5. 納品形式・解像度
  6. 納期
  7. 実績公開の可否

それぞれ説明していきます。

使用用途

「使用用途」はこれから依頼するイラストを何に使うか?です。
少し勘違いされやすい要素なのですが、コミッションではイラストそのものを買っているのではなく、イラストを使用する権利を買っています。
使用用途以外の用途でイラストを使用する場合はイラストレーターさんに連絡をしたうえで、二次使用料を支払う必要があるのです。

歌ってみたの動画投稿であれば「歌ってみた動画に使用」、VTuberデビュー1周年記念のイラストであれば「VTuberデビュー1周年記念のイラスト(お写真)です」などといった形で記載すれば問題ありません。

複数の使用用途がある場合全て記載する必要がありますし、記載した内容と異なる用途にイラストを使用することはできません。ここで記載した内容以上の使用をすると最悪二次使用料として場合によってはイラストそのものの金額以上の金額を要求されることがあります。

商用利用の有無

使用用途に近いですが、ざっくりまとめると「そのイラストを使ってお金を得ることはあるか?」ということです。
わかりやすい例だと、「グッズ化して販売」「ネットプリントとして販売」「収益化されたYouTubeチャンネルのサムネイルとして使用」など。

  • 収益化はできていないが、YouTubeに動画を投稿する
  • 使用する予定がないが、投げ銭機能が実装されている
  • 同じアカウントでパトロンサイトを利用することができる

といった場合もトラブル防止のため「商用利用するものとして」依頼したほうがいいと思います。
例えばYouTubeの場合は将来的に収益化チャンネルになる可能性がありますし、投げ銭機能が実装されている場合はウッカリONにしてしまって金銭を受け取ってしまった場合商用利用となります。

著作権譲渡の有無

個人依頼では対応してくれるイラストレーターさんはあまり多くないですが、VTuberなど使用用途が多岐にわたる場合は検討する必要が出てくる方もいらっしゃいます。
対応してくれるイラストレーターさんだった場合のみ記載すれば大丈夫です。

予算

見積もりをするイラストレーターさんを検討している段階で、料金表を見てある程度計算をしている方が多いと思います。それでも見積もりをお願いすると違った金額が出てくることは結構多いため、「自分ではこれくらいの金額だと思っていますが、いかがでしょうか?」といった形でお伺いを立てることをおすすめします。

イラストレーターさんがテンプレートを用意してくださっている場合、「希望するオプション」などといった形で記載されているケースもあります。項目が特に用意されていないイラストレーターさんも多いですが、テンプレートに特に記載されていない場合であっても「どこまでのオプションを想定しているのか」を記載しておくと見積もりの際に認識のズレが起きにくくなります。

もしこちらが提示した金額がイラストレーターさんが想定していない金額でその金額ではできない内容だった場合、イラストレーターさんの方で「ここまでならその金額でできるよ」と提案していただけることもあります。

ときどきイラストレーターさんの方で勝手にオプションが追加されている場合がありますので、トラブル防止のためにも自分ではどこまでオプションを想定しているかは必ず記載しておきましょう。

また、予算を書く場合以下の行為はイラストレーターさんに対して失礼に当たりますので、絶対にやらないでください。

  • 料金表記載の最低価格よりさらに安くしようとする行為
  • (オプションが発生しうる場合)料金表に記載されている内容から計算できる金額以下の予算の記載

予算に対して料金表に記載されている料金が高すぎる場合は予算に合いそうな人を探して依頼しましょう。

基本的にコミッションはイラストレーターの言い値で買うものだと思ってください。ぼったくりだな!と思ったらその人ではなく違う人を探して見積もりからやり直すことをおすすめします。

実際にコミッションサービスの商品検索画面を見てもらえるとわかりますが、コミッションサービスにはたくさんの人が登録しています。きちんと時間をかけて探せばその人以外でもあなたの好みの画風のイラストが描けそうな人は必ず見つかります。
昔から大ファンでした!みたいなケースではない場合、あなたが依頼しようとしている人は全く知らない人だったりコミッションサービスで初めて知り合った人のはずで、そうであるならその人でなければならない理由はないはずです。
実際、猫戸すずは一件の依頼のためにコミッションサービスの該当カテゴリの商品を3桁ページまで、商品数にして4桁は見ます。探せば探すほどあなたの条件に合うイラストレーターが見つかる確率は上がっていきます。

少し話がそれましたが、ここで伝えたいのは予算を自分で書く時点で高すぎるな!と感じたり、ワンチャン安く受けてくれないかな?みたいなことを考えるくらいなら、自分の条件に合う人を探しなおしてください。探す手間を惜しまないでください。ということです。

納品形式・解像度

納品形式とは、ファイルをどの拡張子で・どのサイズで・どれくらいの解像度で納品すればいいか、というお話です。
基本的にはpngファイルjpgファイル解像度350dpi、RGBで大丈夫だと思いますが、グッズ化や同人誌の表紙など印刷会社に持ち込む場合などはフォーマットが決められていることがあります。psdで納品する必要があるケースやCMYKでイラストを作成する必要があるケースもあります。これは会社によって異なりますので、各自で確認してください。

サイズに関してはそれぞれですが、人によっては大きいサイズで作画を行う場合追加料金としていることがあります。
必要とされているフォーマットが決まっている場合はそのフォーマットに従って作成してもらうようにしてください。
そうでない場合はイラストレーターさんの基本フォーマットで大丈夫なケースがほとんどです。

ただし、アイコンイラストだけは注意が必要です。2000pxなどで作成される方が多いですが、サービスによっては上限ファイルサイズが決められており、サイズをオーバーしてしまいアイコンとして使用できない!といった事態がたびたび発生します。自分で縮小してもいいですが適当に縮小すると画像が荒くなったりすることがありますので、納品チェック時に使用予定のSNSサービスでファイルサイズオーバーの警告が出た場合は縮小サイズのイラストを作成してもらうことも検討してください。

着手時期

あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、「いつからイラストの制作を始めるか」ということです。
イラストレーターさんはすでにたくさんの依頼を引き受けているなどの理由によりすぐに作業に着手できない方が一定数いらっしゃいます。
トラブル防止のためにも、いつから作業を始めるか?は必ず聞いておいた方がいいです。
すぐに着手します!と言いながらいつまでも連絡が来ず1ヶ月くらいたってから連絡してみたら全くやっていなかった!というケース、ネットでもよく見かけますし猫戸すずも実際に数回遭遇してます。

納期

納期とは、「このイラストをいつまでに仕上げればいいか」という意味です。
依頼経験者はイヤというほどわかると思いますが、納期を破る方が非常に多いです。(特にイラストレーターさんは本当に多いです。)
そのため、納期は大幅に余裕を持って設定しておくことをおすすめします。
イラストレーターさんの作業速度にもよりますが、たとえアイコンイラストなど簡単に描けるものであっても最低でも着手時期から1ヶ月は取るようにしてください。

おすすめはイラストレーターさんにいつまでに仕上げられるかを自己申告させることです。特に個人使用のアイコンイラストや個人観賞用のイラストなど、提出期限が決まっていない場合はこの方法が一番スムーズかつ、トラブルが少ないです。
自己申告させる場合は納期の項目は特定の日付ではなく「スケジュールに合わせますので、都合のいい日程をご提示ください。」などと記載しておきます。引き受けられる場合は見積もりと一緒に「納期は7月31日まででいかがでしょうか?」などといった形で提案してくれますので、その日程で大丈夫か確認してその人に依頼するか・他の人にするかを決めてください。

実績公開の可否

イラストレーターさんが「このイラストを制作しました!」と自分のSNS(たいていは旧Twitter)やポートフォリオ(pixivが多めですが他のポートフォリオサービスや自分のホームぺージといったこともあります)に掲載してもいいか?という項目です。

あなたがそうしたように、イラストレーターさんに依頼をする人はポートフォリオを見て誰に依頼するかを検討しています。そのため、ポートフォリオとして実際に依頼を受けて納品したものを掲載することは非常に重要です。
次の仕事につながらないため、実績非公開でお願いする場合は追加料金を取っている方も多くいらっしゃいます。

特に商用利用をする場合は公開時期に関してきちんと相談する必要があります。自分が「この日に発表する!」と決めていて、その1ヶ月前に納品してもらったのに、納品直後にイラストレーターに発表されてしまったら?自分の計画がイラストレーターさんのせいで台無しですね。こういったことを避けるためにも、「初公表以降でしたら大丈夫です」「この日以降でしたら大丈夫です」「非公開でお願いします」などきちんと約束をしてください。

また、実績非公開の場合は「どこまでであれば公開していいか」をきちんと相談するようにしてください。「実績非公開でお願いしておきながら、依頼を引き受けたことや依頼内容を公開される」といったケースが多発しています。「実績非公開」だけだとSNSで「実績非公開ですがお仕事いただきました!」みたいな投稿をしてもいいのか?それともSNSで一切つぶやいてはいけないのか?といったあたりが不明瞭で、そのあたりを勝手に公開していいと判断したイラストレーターさんによって勝手に依頼の内容を公開されてしまうケースがたびたび起きています。
実績非公開の場合は「作品だけなのか、それとも依頼そのものなのか」をきちんと確かめてください。

猫戸すずも経験がありますが、実績非公開でお願いしていたのに勝手に公開されてしまった!といったトラブルは結構多いです。相手が聞いてこなかったとしても、イラストレーターさんがどこまでイラストを使っていいかは必ず指定するようにしてください。

イラストの内容に関する情報

ここから記載する内容はどんなイラストを描いてほしいか?です。
「とりあえず何か描いてください!」とかは絶対にダメです。イラストレーターさんでテンプレートを用意してくれているケースがほとんどですが、用意していないイラストレーターさんもいらっしゃいます。
テンプレートの用意の有無を問わず、以下の内容は記載するべきだと思います。

  1. 描写範囲
  2. 性格
  3. イラストの雰囲気・テイスト
  4. 表情
  5. ポーズ
  6. 背景

それぞれ説明していきます。

描写範囲

イラストでどこまで描けばいいのか?です。見積もり金額に大きな影響を与えますので、必ず書きましょう。

  • 顔だけ
  • 肩まで
  • バストアップ
  • 腰上
  • ふとももより上
  • 全身

キャラクター一人であったとしても、だいたいこれくらいの種類があります。
アイコンイラスト描きます!の場合であっても、どこまで描くかは人によってさまざまです。
「顔だけ」の方もいれば「肩まで」の人もいらっしゃいます。アイコンイラストの場合であっても「どこまで」と書くことをおすすめします。

性格

キャラクターがどんな性格をしているか?です。あるイラストレーターさん曰く、そのキャラクターが明るい系なのか・ダウナー系なのか、くらいの情報があるだけでも一気に描きやすくなるそうです。
キャラデザの詳細情報よりも性格が大事!と言っているイラストレーターさんもいらっしゃいます。なかなか文章で表現するのは難しいと思いますが、是非書きましょう。

イラストの雰囲気・テイスト

そのイラストがどんな雰囲気か?です。ほんわか系なのか、かわいい系なのか、それともかっこいい系なのか、暗い系なのか。リアル等身なのか、それともSD系なのか?どんな感じかによってイラストの塗りが大幅に変わります。
さまざまな塗りができる人の場合、この項目で塗りを指定することもあります。

表情

キャラクターがどんな表情をしているか?です。こちらは文字通りの意味です。
性格と合わないと判断した場合は勝手に直されることもありますが、書いていなかった場合聞き返されることがほとんとです。余計なやり取りを増やさないためにも、最初から書いておきましょう。

ポーズ

人によって結構破ったりする項目で、諦めムードで「お任せ」にしてしまっていた時期があったりもしましたが、こだわりがあるならきちんと書いておくことをおすすめします。
アイコンイラストの場合は手を付ける場合は追加料金といった形にしていらっしゃる方もいますので、ポーズによって料金が変わってくるケースもあります。

背景

背景の有無はイラストレーターさんにとってとても重要な項目です。背景を描くか・描かないかで労力が段違いだからです。

背景は「いらない」だけでも「白単色でいいのか、透過にする必要があるのか」など違いがあります。背景透過の場合は追加料金としている人もいらっしゃいますので、透過であれば「透過」と書いておきましょう。

また、自分で背景を追加して使用する場合は「背景は自分でつけます(加工します)」などと書いておくとなお親切です。

キャラクターデザインに関する情報

キャラクターデザインをすでに持っていて、する場合はキャラクターデザインの画像を添付するだけで大丈夫です。二次創作(二次創作同人誌の表紙など)を依頼する場合は描いてほしいキャラクターの画像や資料を提出します。

もとになるイラストを所持していない場合は、イラストレーターがキャラクターのデザインをイチから作成することになります。

はじめての依頼の場合はたいていは持っていないケースがほとんどだと思いますので、この項目も必要になると思ってください。
また、人によっては「キャラクターデザイン費」としてキャラクターデザインが発生する場合(詳細な資料を提出できない場合)は追加料金を取っているケースもあります。トラブルの温床ですので、イラストレーターがキャラクターデザイン費の取り方をどう設定しているかは必ず本人に確認してください。

キャラクターデザインからお願いする場合、たいていは以下の内容を記載します。

  1. 性別
  2. 年齢
  3. 身長
  4. 胸の大きさ(女性の場合)
  5. 髪型
  6. 髪の色
  7. 目の色
  8. 耳の形
  9. 服装
  10. 持ち物
  11. モチーフ

だいたいこれくらいは必ず必要になると思ってください。人によってはさらに「名前」や「職業(特にTRPGの立ち絵を依頼する場合)」、「目の形」をテンプレートとして用意されている方もいらっしゃいます。
この項目はほぼ文字通りの意味ですので、具体例を見ていただけるとすぐにわかるかと思います。

キャラクターの体つきに関する情報

性別、年齢、身長、胸の大きさ(女性の場合)

この4項目が該当します。

性別と年齢は言わずもがな。例えば12歳くらいあれば少し幼く見えるように、みたいな感じで年齢によって描き方が変わるため、年齢も必要になることが多いです。二次元では設定されていないことが多いですが、見た目年齢がどれくらいか?は必ず書いておきましょう。
これまた二次元やVTuberでよくあるロリババア系のキャラの場合は7000歳(見た目年齢12歳)みたいな形で書くとなおよし。

身長は全身の場合はあると便利です。他のキャラクターを依頼することになった場合、元のキャラクターと比べてどちらが大きいのか?がよくわからなくなったり、長身か低めかでキャラクターの印象は大きく変わりますから、たとえアイコンサイズのイラストであっても記載しておくことをおすすめします。

最後の胸の大きさ。は?となるかと思いますし、テンプレートで用意されていない方も多い項目ですが、女性キャラクターの場合絶対に用意しておいた方がいいです。実際ゲームの設定資料集とかで公開されているキャラクターデザイン三面図でも胸のあたりに「B」とか「F」とか胸の大きさが書いてあるケースはたびたびあります。
先ほどの例をそのまま使い回しますが、12歳のキャラだったとして、いわゆるロリ巨乳ではなくまだ未発達の絶壁(いわゆるAカップ)を想定していたとします。でもイラストレーターさんがロリ巨乳好きの方で巨乳(Gカップくらい)で描いてきたら?イメージと違った!みたいなことが起きるわけです。

キャラクターの見た目に関する情報

その他6項目が該当します。

髪型や髪色・目の色(人によっては目の形も)、服装は文字通りの意味です。残りの項目は人によっては意味が分からないであろうものなので、それぞれ解説していきます。

「耳の形」はファンタジーもの作品に触れない人にとってはは?となりそうな項目です。耳と一言で言っても、「普通の人間の耳」なのか、「エルフの長耳」なのか、「猫の耳」なのか。イラストの場合はいくつか種類がありますので、普通の人間であれば「普通の人間として描いてください」といった形で指定しておくことをおすすめします。

次の項目、「持ち物」。なんだこれは?と思うかもしれませんが、以下のようなものが該当します。

  • 剣・杖などの「武器」
  • キャラクターが抱えていることがある「ぬいぐるみ」
  • 背中に生えていることがある「羽」
  • キャラクターが手に持っている「カバン」、「果物」

何もないキャラに比べて描く労力が半端ではないので、たいていは追加料金が設定されています。見積もり金額やポーズに影響を与えますので、持ち物込みで依頼する場合は必ず書きましょう。「持ち物なし」、つまり手ぶらの場合であっても「持ち物なし」と記載しておくとスムーズに見積もりが進みます。

最後のモチーフ。こちらも胸の大きさ同様、テンプレートで用意されていない方が多いですが絶対に用意しておいた方がいい項目です。
例えば「花」の擬人化だった場合はそのモチーフになった「花」があるはずです。「バラの擬人化」であれば「バラ」、みたいな形で書いておくとデザインに取り入れてくれたりします。

このnoteの有料部分について

このnoteの有料部分は「コミッションでイラストを頼む場合、イラストレーターさんへ送る最初のメッセージに記載すべき内容」の解説です。はじめて依頼する人を想定して書きましたが、テンプレートの書き方がよくわからない!という方にもお使いいただける内容になっているかと思います。

このnoteではほぼそのまま使えるテンプレートも掲載しています。テンプレートの通りに書けばある程度のクオリティの依頼書が完成します。ダメな例として紹介した二行依頼文は今すぐに卒業しましょう!

有料部分なんか文字数多いな!と思うかもしれませんが、それだけ書く必要がある項目があるのです。実際の依頼のメッセージでも2000字を超えたりは本当によくありますし、3000字くらいに設定されていることが多い文字数上限に引っかかって2つに分けて送ることになったりすることもあります。

無料部分はここまでです

以上で無料部分は終了となります。

有料部分では「テンプレートの配布」を行っております。

(配布しているテンプレートは猫戸すずが実際にコミッションサービスで依頼をする際に使用しているものがベースとなっていますが、「依頼を引き受けてもらえない!」といった悩みはおそらく解決すると思います。noteの相場としては高めですが、1000円とさせていただいております。)

【途中まで無料】はじめてイラストを依頼する人へ!イラスト有償依頼のやり方を解説します|猫戸すず|活動者になりたい!
普段猫戸すずが実際に使用しているコミッション用テンプレートを掲載させていただく運びとなりました。 この記事で紹介している内容は実際に使用して依頼を行っているものをベースに同じ手順で作成したものです。 はじめて依頼するけど何を書けばいいかわからない!という方にオススメの内容となっております。 ※「ほぼそのまま使えるテンプ...
コミッション向け相談サービス開始しました!
「活動者になりたい!」ではこれから誰かに依頼をする人・依頼を受けたい人向けの相談サービスを開始しました。 通常価格2000円のところ最初の1件のみ500円のセール中です。お気軽にどうぞ。
note
スポンサーリンク
猫戸すずをフォローする
活動者になりたい!
タイトルとURLをコピーしました