イラストレーター納期守れない問題。猫戸も何回も被害にあっています。
ネットコラムで「締め切りを守れない人について」の記事が公開されていたので、紹介させていただきます。
※この記事はクリエイターさん向けの「納期を守れないクリエイターが納期を守れるようになるための対策記事」です。クライアントさん向けの「イラストレーター納期守れない人多くて泣きたい……みたいな人向けの対策記事」はこちらです。
この記事では「納期の考え方」を説明した上で「イラストレーターが納期を守れないことで起きる惨劇」について解説しております。
「締切の考え方」
そのコラムはプログラマ向けに書かれたものですが、締切の考え方についてが紹介されていました。引用します。
締め切りという言葉への典型的な誤った考え方は、次のようなものでしょう。
・見積もりはあくまで見積もりでしかなく、予定どおりに仕事が進むとは限らない
・締め切り目前に、徹夜でも何でもして頑張ることが大切
・それでもどうしても締め切りに間に合わなかった場合は、その段階でスケジュールを変更してもらうしかない
「締め切りが守れない人」に共通する甘い考え
……はい。コミッションで依頼をしていると嫌でも身に覚えがあります。
これまでにあった実例紹介します
イラストレーター特定防止のためフェイクを入れさせていただきますが、これまでにあった実例を紹介します。
SNSの投稿から「2週間猶予をもらっていたのに3日で仕上げている」ことがクライアントにバレる。「2週間かけて作業しました!」みたいな顔をして提出しているが、一夜漬けでやった仕事であるためにクオリティが低い。
締め切りが延びそうなのが確定した段階でクライアントから「納期延長」を提案されたにもかかわらず、その時点では「納期はそのままでOK」と言ってしまう。結局最終納期を落としキャンセルに。
はいこれ、どちらも「納期の考え方を間違えている」から起きているんです。
「納期」は「修正込みで必ず終わらせなければならない日付」です。最終提出=納期だと遅いんです!
この記事はプログラマ向けなので記載がありませんが、「一夜漬け」はイラストレーターの場合「バレる」と思ってください。プログラマとか文章だとあんまバレなかったりしますけど。
一夜漬けの是非
イラストレーターで一夜漬けはマジでやめた方がいいです。あとでクライアントから報復されます。(イラストを使用してくれない、たとえ使用してくれたとしても「依頼絵です」だけでイラストレーターとして紹介してもらえない、など。)
一夜漬けでやった仕事って、ほんとわかるんです。バレないだろ!みたいな顔をして出していますが、どこかに構造的におかしい部分があることが多いです。
明らかにデッサンが狂っているのに直す暇がないからそのまま出していたり、あとから納品イラストに塗り残しが見つかったり。当然クライアントからNGを出されてキャンセル沙汰になった例を何度もSNS投稿で見ています。
某巨大掲示板の「デ狂いスレ」でデッサン狂いの実例をいくつか見ていますが、まさにあんな感じでした。そのイラストレーターは某巨大掲示板で晒しにあっています。
一夜漬けはクオリティが下がりますので、なるべくやめましょう。納期を設定する時点では余裕を持ったスケジュールになっているはずですから(そうでない場合は最初に納期延長を打診した方が良い)、早め早めにやっていきましょう。
納期を守れない人向け対策として、「自分が提案した納期より最低1週間は早く完成させる」を目安にするといいです。余裕を持たせて納期を提案することで、ズルズル遅れても対処できます。
次のセクションから納期を破ることがいかに問題かを理解できない人のために、「なぜ納期を守らなければならないか」の説明をさせていただきます。
一度納期を落とすとそのクライアントは離れます
イラストレーターにとって、納期は絶対に守らなければならないものです。一度でも納期を落としたりするとそのクライアントは離れます。
「いつ仕上がるのかわからない」とドンドンスケジュールがズレていって、最終的にいつ仕上がるかわからないからです。
プロの中にはそこまで技量はないけれど作業スピードが圧倒的に早く、絶対に納期を落とさないがために仕事が続いている人もいます。
よく納期をブッチしているイラストレーターさん、「いやそれでも1日くらい別にいいじゃん」そう思っていませんか?
もしそう思っているのなら、それはイラストが遅れることで何が起きるかを全く理解していない証拠です。
次のセクションで猫戸すずが実際に体験した、または猫戸すずが実際に見かけた「イラストレーターが納期を守らなかったがために起きた惨劇」を紹介させていただきます。
イラストレーターが納期を落とすとどうなるか
イラストレーターが納期を落とすとどうなるか?納期を落としているイラストレーターさんはあまり知らないと思います。
イラストレーターであるあなたは信用を失い、今後仕事が来なくなります。お金はもらえたしいいや。そう思っていませんか?
そのとき、クライアントはどうなっているかを考えてみたことはありますか?
クライアントの場合、イラストが完成したらゴールではありません。そのイラストを使うために編集する作業があります。クライアントが自分でやることもありますが、さらに外注しているケースも多いです。
クライアントはイラスト完成後に発生する作業の時間を見積もって〆を設定していることが多いですが、イラストが遅れるとその作業にかける時間がなくなります。
イラストが遅れた結果クライアントサイドで何が起きているかというと、イラストレーターのあとに作業をする人があなたが遅れた分を取り戻すために急ピッチで作業する羽目になっています。
まずはイラストレーターさんが想像しやすいであろう、イラストが仕上がらなかった場合から。
納期になってもイラストが完成しなかった場合。具体的に言うと、納品されたイラストが指定ガン無視だが修正する時間がなかったり、ラフまでしかできていなかったりすると、その続きを企業のアートディレクターが超特急で制作する羽目になっていたりするケースが多いです。
個人依頼の場合だともっと悲惨で、他のイラストレーターに頼みなおしになり企画が半年遅れるといったケースもザラです。誕生日企画だったりすると既存絵使い回しで自分でフリー素材を組み合わせてやっつけ編集して「誕生日記念配信~」みたいなことをやっているVtuberさん何度かお見かけしてます。
イラストレーター以外に迷惑をかける場合について。
「イラストレーターのあとに作業をする人」。先ほどの例だと企業の場合は「アートディレクター」、Vtuberの例では「Vtuber本人」でした。
イラストより先の工程をさらに外注している場合、「動画編集者」や「デザイナー」に外注されていることが多いです。
YouTube動画とかの場合は編集を担当する人が、同人誌であれば表紙のデザインを担当するデザイナーがデスマーチになります。あまりにも遅れすぎて「バラシ」(スケジュールを押さえておいたが、「すみませんなくなりました」となかったことになること)になることもあります。
デザイナーさん申し訳ございません!
イラストが完成しないのでお仕事キャンセルでお願いします……。
↑だいたい依頼者が謝る羽目になっています。
スケジュール押さえていたのにその仕事が急になくなって空白期間になるもんですから、デザイナーさんや動画編集者さんは激怒ですよね。
ライトノベル界隈ではイラストレーターが原因で刊行予定が遅れるといったことも起きています。この場合遅れる理由が開示されないことが多いので、本来は遅れていないはずの作家さんが「すみません今月出ません」と頭を下げているケースもたびたびお見かけします。もっとすさまじい例だと、作家さんは全く悪くないのにイラストレーターが原因で売れている作品が打ち切りになるケースも。
このように、何も悪くないクライアントが特急料金を払う羽目になっていたり、謝罪する羽目になっているケースは少なく見えてかなりあります。猫戸すずは何度も見ています。
イラストレーターが納期を破ると、クライアントはもちろんのことそのあとの工程を担当する人が苦労する羽目になるのです。なので、他の人に迷惑をかけないためにもイラストレーターは絶対に納期を守らなければなりませんし、納期を守れる人は信頼されてリピートされます。逆に、納期を守らない人はすぐに仕事を切られます。
まとめ
納期の正しい考え方と、イラストレーターが納期を守れないことで起きる惨劇について解説させていただきました。
夏休みの宿題を8月31日にまとめてやるタイプの人は要注意です!
納期は「修正込みでその日付まで」です。ここ間違えると納期オーバーになる可能性が一気に上がります。
正しい納期の考え方については元記事にあるので一度実践してみてください。
一夜漬けでやっているなら、言われてすぐ一日でやるのも不可能ではないはずです。
イラストレーターにとって納期を守れなかったときのダメージは非常に大きいです。早め早めに仕上げていきましょう!