ココナラでデザインカテゴリを見ているとよく見る文言「ママさんデザイナー」。
イラストとか他カテゴリはほとんどいないのに、なぜかデザインカテゴリにだけ大量発生している「ママさんデザイナー」。
某巨大掲示板を見ている人だと「なんかママデザイナーってめっちゃ悪く言われてね?」と思っている人もいるかと思います。実力を疑問視する人も多いです。
なぜ「ママさん」を名乗る謎の女性はデザインカテゴリにだけいるのか、実力を疑う人が多いのか。ちゃんと理由があります。
本日は「ママさんデザイナー」が大量発生した原因と、悪く言われるようになった歴史について。「ママさんデザイナーです」と言うだけで警戒する人がいるのはなぜなのかについて解説させていただきます。
免責事項
デザイナーですが、本当にスゴイ人は本当にスゴイです。ママさんデザイナーであっても例外ではないです。
超売れっ子の「ママさんデザイナー」もいますが、一握りです。
ただ、そういう人は例外なく「ママになる前からイラストをしていた」とかそういうたぐいの人です。
途中から「ママさん」になるクリエイターの人もかなり多いです。現にわたしもデザイン関係の見積もりで何回も妊娠や出産の話を聞いています。
ママさんデザイナーと取引をしたこともあります。ただ、見積もりの時点で辞退した人も結構多いです。(出産予定と納期がバッティングしてスケジュールが合わなかったりとかで……)
その答えはズバリ……
子育ての合間時間に「デザインスクール」に通ってデザインを勉強して「ココナラ」などでデザイナーデビューするのが一時期流行ったからです。
今は「そこまで稼げない」というのが認識されはじめているので減ってきていますが、流行っていた当時は「デザインスクール」が「デザイナーは子育てしながらスキマ時間で稼げる!」みたいな感じで専業主婦のママさんに対して売り込んでいました。
それも昔美術系の大学で勉強していました!とかそういう感じの人ではなく、「デザイン?何それおいしいの?」レベルの素人の専業主婦に対して。
「デザインスクール」でデザインを少しだけ学んだ人が「プロのデザイナーです!」みたいな感じで売り込んでいたんです。
一時期デザインスクールに「騙された」人がすごく多かった。おそらく、本業デザイナーでしっかり美術系の大学で勉強してきた人以上に人数が多かった。
そんなデザインスクール出身者に対してプロクオリティを期待して依頼した人たちがたくさんいました。ですが実際に納品されたもののクオリティはプロのものとはいいがたいものであった。依頼した人たちの間で「ママさんデザイナー全然じゃないか!」という感じで不満がたまりにたまった。
その結果悪評だけが独り歩きしてしまった。
これが真相です。
まとめ
実は技量の差が出やすいのはイラストレーターよりもデザイナーの方です。「ある程度のもの」であれば素人でも簡単に作れてしまうゆえに、差をつけるのが難しいのもまたデザインです。
まず、「ママ」を名乗るデザイナーがココナラに大量発生しているのは「デザインスクールが専業主婦相手に売り込んだ結果」です。今は下火になっていますが、それでも多いです。
今のココナラのデザインカテゴリはデザインスクールのせいで素人同然のデザイナーが大量発生してしまっています。
ママさんデザイナーでも本当にスゴイ人はスゴイですが、ほんの一握りです。ですがそんな人よりも素人同然の人の方が圧倒的に人数が多かったために「ママさんデザイナーはダメ」とひとくくりにされてしまった、というのが真相です。