コミッションを中心に活動していく場合、「イラスト依頼が来ない!」といったことが起きる場合があります。
たいていは「イラストレーターの仕事を理解していないため」です。
今回は「イラストレーターの仕事とは何か」について書こうと思います。
![猫戸すず](https://nekodosuzu.com/images/nekodo1.png)
イラストレーターの仕事が何かをきちんと理解しているクリエイターは、たとえSNSのフォロワーがゼロでも新規の仕事が来ます。逆に、フォロワーが6桁いても理解できていないクリエイターの元には仕事は来ません。
これから始める人だけでなくすでに活動している人も必ず押さえておきましょう!
そもそもイラストレーターの仕事ってなんだ?って話
前回こちらの記事でイラストの売り方についての話をさせていただきました。
イラストの売り方と大まかな価格帯を紹介しましたが、コミッションの方がイラスト一枚あたりの価格が高い、というのがよくわかったかと思います。
多くの方は「じゃあコミッションやりたい!」となるかと思いますが、始める前に少し待ってください。
![猫戸すず](https://nekodosuzu.com/images/nekodo0.png)
「何を求められているのか」を理解できないままだと実力があるのに全く売れない人になるリスクがあります!
これからコミッションを始める人は「イラストレーター」の仕事を理解する必要があります。
イラストレーターの仕事は「ただイラストを描く」ことではありません。「クライアントが求めているイラストを提供する」ことです。
自分が描きたいものだけ描きたい人は「コミッション」は行わず「キャラ販売」だけをやるべきだと思います。実際「キャラ販売」だけやっていて月6桁稼いでいるクリエイターの方などもいらっしゃいます。
「コミッション」は「描きたくないものを描く必要がある」リスクをよく理解した上で始めるべきだと思います。以下はそのリスクを踏まえた上で「コミッションで依頼を受けたい!」という人向けのお話。
まずはイラストレーターの立場を理解しようって話
イラストレーターとクライアントってどっちが「上」の立場なんだ?って話。
これからコミッションをはじめる人の場合は99%の確率で「イラストレーターのほうが下」です。
![猫戸すず](https://nekodosuzu.com/images/nekodo0.png)
ほとんど実績がないのに超上から目線の人、すっごく多いんです!!!
イラストレーターの立場が「上」なのは超有名イラストレーターだけです。
基準は「自分の名前で一般書店に並ぶ画集が出せるレベル」、もしくは「依頼を選べるくらいSkebにたくさん依頼が来るレベル」。
たいていの場合クライアントに「あなた」という存在は認知されていません。お金を出してくれているのはあくまでもクライアントです。コミッションにおいてはイラストレーターはお仕事を「いただく」立場であることをよく理解した上で始めましょう。
フォロワーが多い人に仕事が来ているとは限らないって話
イラストを売ろうにも「フォロワーがいないし……」となる方もいるかと思います。
SNS(旧TwitterのXやPIXIVなど)のフォロワー数が多い人ほど「すごい」のかというと実はそうではなかったりします。
![すず](https://nekodosuzu.com/images/suzu13.png)
フォロワー数が多いとパッと見目立つしすごそうに見えます。いまから始めても勝てないんじゃないかな……
![猫戸すず](https://nekodosuzu.com/images/nekodo1.png)
いまフォロワーが少なくてもあきらめないで!
フォロワーが少なくても何回もリピートする客がついていたりしてかなり売れているイラストレーターの方も多いです!
逆にフォロワー数が多くても仕事が来ない・リピーターが増えないクリエイターの方も実際にいらっしゃいます!
「フォロワー数が多い=仕事ができる」ではないです!
二次創作イラストを中心に上げている場合は作品人気など、イラストレーターの実力「だけではない」要素があるためです。
フォロワー数が2桁だけどイラストの依頼が絶えないクリエイターさんも結構いらっしゃいます!きちんと取り組めば「たとえフォロワー数がゼロでも依頼は来るようになる」のです。
![猫戸すず](https://nekodosuzu.com/images/nekodo0.png)
私も依頼時点でフォロワー数5万のクリエイターとフォロワー数300人のクリエイターさんにほぼ同じ内容の依頼をしたことがありますが、5万人の方は1回きりで300人の方はその後3回リピートしています。
↑これは個人的な実例ですが、こういったケースも往々にしてあるのです。
じゃあどんな人が売れているの?
よく「納期を守れる人」と言われますがそれは大前提です。納期を守っていても売れない人は売れません。
ではどんな人が売れているのか?
ズバリ「クライアントのニーズを叶えられている人」です。
クライアントは何か「必要なもの」があってイラスト制作を依頼します。
その「必要なもの」を形にできたイラストレーターは売れていくのです。
逆に売れていないクリエイターは「自分はいいと思っているがクライアントにとって必要ないものを売りつけている人」。
![猫戸すず](https://nekodosuzu.com/images/nekodo13.png)
びっくりするような話ですが、「クライアントが欲しいもの」とは全く違うものを納品しているケースもあります……。
納期を守れているのになぜかリピートされない。そんな人はこのケースに該当している可能性が高いです。
まとめ
コミッションで活動するイラストレーターの仕事は「あなたの創作性がたくさん盛り込まれた作品を制作する」のではなく「クライアントのニーズを叶えるイラストを制作する」ことです。
クライアントのニーズを叶えるイラストが描けないイラストレーターはたとえどれだけ絵が上手でもクライアントが来なくなります。
イラストを制作するときは「クライアントのニーズを叶えられているか?」を最優先に考えて活動しましょう。