コミッションサービスで多くの人が用意している「テンプレート」。
よく「クライアントが頼みやすくするためのもの」と説明されますが、クリエイターにとっても作っておくと何かと楽になるシロモノです。
一見クライアントのためだけに用意してあげるお膳立てのように見えますが、実はクリエイターにとってもとても大事なものなんです。
もしまだ用意してないよ!という人がいたらこの機会に用意しましょう。
そもそもテンプレートとは
コミッションサービスを見ていてこういうものを見たことはありませんか?
【利用用途】
【商用利用】
【納品形式】
【希望納期】
【描写範囲】
【キャラクターの見た目】
性別:
髪型:
髪の色:
目の色:
服装:
【構図】
ポーズ:
表情:
これを「テンプレート」と呼びます。
「クリエイターが作業するにあたって必要な情報」を事前にまとめておいたものです。
※項目はあくまで一例です。
テンプレートに入れる項目
イラストレーターの場合は「何もないところからデザインする」ことが大多数ですので、キャラクターデザインに必要な項目を入れておく必要があります。特に二次創作を断っている場合はデザインからする依頼が大多数だと思っておきましょう。
大きく分けて「見積もりに使う項目」と「キャラクターデザインに使う項目」に分けられます。たいていは見積もりに使うのは前者のみですが、後者がないと作業ができませんので、最初に提示してもらいます。
※人によってはイラスト内容で値段が変わるケースもあります。その場合は「最初にイラスト内容がないとそもそも見積もりができない」パターンに陥りますので、イラスト内容に関する項目は必ず用意しておきましょう。
よく入っている項目
大きく分けて3つ。「利用用途関係」と「納品関係」と「中身関係」です。
先ほどのテンプレートの場合、「商用利用」までが「利用用途関係」、「希望納期」までが「納品関係」、そこから下が「中身関係」です。
利用用途関係
クライアントに著作権を譲渡しない場合は「利用用途以外に使用する場合はそのたびにクリエイターに許可を取る必要がある」ため、そのあたりの兼ね合いも込みで入れているケースが大多数です。
商用利用込みの場合は追加料金としている人も多いため、「商用利用するかどうか」で値段が変わる場合は必須です。そうでない場合は見積もりができませんから。
納品関係
納品するにあたって必要な情報です。そもそもどの形式で納品すればいいか、スケジュールはどうすべきか、など。
スピード納品で追加料金としている人はここの内容を見て見積金額が変わることも。
中身関係
おそらくここは一番イメージがしやすいと思います。「どういうイラストを描けばいいか?」についての話です。
特に複雑なものは追加料金、としている人はここに書かれている内容から料金を考えることになります。
また、この内容を最初から入れておくことで、作業ができないほど内容が固まっていないクライアントを門前払いにすることもできます。「テンプレート書いてから出直してください」といった形で。
※門前払いにされやすいクライアントの特徴はこちら。
まとめ
テンプレートは「クリエイターが作業しやすくする」ためのものでもあります。
必ず用意しておきましょう。